2010年11月13日土曜日

ヘアカラーのあれこれⅡ

今日は、「ヘアカラーのあれこれⅠ」でご紹介しています「ノンジアミンカラー」についてのお話です。

このカラー剤は「ノンジアミン」という字のごとく、ジアミンが含まれていないヘアカラー剤です。

ヘアカラーアレルギーの方の多くは、カラー剤に含まれるジアミンでアレルギーを起こされているそうです。
その他にも有害な物質は色々入っているので、必ずしもジアミンだけが悪いわけではないのですが、
多くの方が反応しやすい、このジアミンを除いただけでもアレルギーの心配のある方には画期的!
アンシャンテで初めてカラーをせれる方には、パッチテストをしていますが、このカラーで反応が出た方は
今のところありません。

このヘアカラー剤を作っているメーカーが日本で唯一、名古屋にあり、アンシャンテでは昨年の夏より導入しています。
染まり具合も、色の発色度合いも、上々です。
色のバリエーションは、一般的なサロンのカラー剤に比べると少ないですが、基本的な色は揃っているので問題なしです。
白髪には入りにくいという難点があるので、白髪染めの方にはその方のご希望に合わせて他のカラーをおすすめします。
アンシャンテでは、おしゃれ染め(明るい目のカラー)として、全てこのノンジアミンカラーを使用しています。


さて、ジアミンの話に戻します。このジアミンのアレルギーの怖さは、このブログを書く私自身が一番知っているので、皆さんにも、ヘアカラーは決して安全なものではないことを知った上で、していただきたいと思っています。

よく、アレルギーというと、皮膚のかぶれや湿疹を想像すると思いますが、急激にくるアナフィラキシーという症状もあります。そばを食べてや蜂にさされて、ショック症状を起こすとか呼吸困難になるとかいうのが、アナフィラキシーです。合わない食物に体が反応するとか、摂取しすぎることで反応してしまうとか、様々だそうです。

ジアミンの場合はもともと「強毒性」な化学物質ですから、人の体に入れば毒となるのは当たり前。
人間の体、毒素を体外に出すようにできているのですが、私の場合、摂取しすぎで追いつかなかったようです。
数年前から手荒れがひどく、いつもステロイドを塗り治しているような状態で、この傷口からカラー剤をいっぱい血液中に入れていたのです。もちろん手の傷口からだけではなく、頭皮の毛穴からも。

全ての人にアレルギーが起こるわけではありません。
アレルギーを起こす方は、必ず前兆となる症状があるようです。それを放置しないようにしていただきたいのです。
例えば、カラーをしている最中に痒いとか、自宅に帰ってから痒みがでてきて2、3日おさまらないとか。
痒みもカラーをした全体に出るわけではないようです。わずか一部分でも痒みが起きていれば、アレルギー症状かもしれません。
本当にアレルギーを起こしているかを調べるのは、専門医にかかるしかないのですが、かぶれていたりすると簡単に判断できますが、痒みくらいでは、なかなか細かく調べてくれるお医者様もないので難しいところです。
気になる方は、カラー施術中や、その後の自分の体の声をしっかり聞いてください。





2010年8月7日土曜日

ヘアカラーのあれこれ

 ヘアカラーを一新してから約9ヶ月・・・普通のヘアカラー剤を使用していた時ではあり得ない、様々な体験をしています。
その体験から学んできた知識や情報を皆様にも知っていただきたいと思います。
そして私たちはもちろんですが、お客様にも、しっかりとした知識を持った上で、
ヘアカラーをしていただきたいと考えます。たかがヘアカラーに、と感じられるでしょうが、ヘアカラーが髪に負担をかけることは、カラー後のご自身の髪を触ってみて感じられるはず。
そして、それは髪だけでなく、体にも負担をかけているのです。

今回は、サロン用、家庭用に一般的に使われているカラー剤について詳しくお話します。

市販されているもの、サロン用に使われているもの、どちらも白髪が染められたり、茶色くできたりしますが、これは全て「永久染毛剤」といわれる、アルカリ性の薬剤のなせる業です。
永久というだけあって、基本的に色落ちはしません。そして、白髪もきれいに染まるし、茶髪にもなる優れものです。

「ヘアマニキュア」というものもありますが、これは「半永久染毛剤」といわれ、剥げていくので色持ちは悪いです。

先にあげた、一般用にもサロン用にも広く使われている永久染毛剤の「アルカリカラー」
発色もよいし、色持ちもいいという利点がありますが、髪を傷めてしまいます。
そして、ここに入っている薬剤で主に・・「パラフェニレンジアミン(PPD)」という物質。
染色剤となるものですが、かなり毒性の強いものです。
アレルギー反応を起こしやすく、発疹、かぶれ、重くなるとアナフィラキシーという急性のショック症状を起こします。
呼吸困難や喘息、血液循環の障害まで。
その毒は、長年の使用で慢性毒となり、癌になるとも言われています。
それ以外にもフェノール系、レゾルシンという物質も入っていますが、
これも強毒性で、体内に入ると酵素を壊し貧血を起こしたりするといわれます。

そして、恐ろしいことに、このアレルギーを私(妻)が発症していしまいました。
アナフィラキシーを起こし、呼吸困難になりました。運よく自力で呼吸し、助かりました。
そして、専門のお医者様を探し、原因特定。
治す方法は「カラーをしない」
この仕事をする以上、カラー剤をなくすのは無理です。
昨年の夏は、安全なカラー剤を探すこと、そして毒が溜まった自分の体をデトックスすること、
これに奔走した夏でした。

お蔭様で、2度目のアナフィラキシーは起こさず1年間生きています!

アンシャンテは現在、「ノンジアミン」 というジアミンの入らないカラー剤、植物性の「ヘナ」と「草木染」、低ジアミンの「ハーブカラー」を使っています。
そして、必ずお客様には「パッチテスト」をさせていただき、アレルギー反応を調べてからカラーします。それらのカラーについては、また次回お話します。

カラーをしている最中や、カラー後、かゆみ、ヒリヒリした感がある。こんな些細なこともアレルギーの始まりかもしれません。体の声を逃さず聞いてください。