2010年8月7日土曜日

ヘアカラーのあれこれ

 ヘアカラーを一新してから約9ヶ月・・・普通のヘアカラー剤を使用していた時ではあり得ない、様々な体験をしています。
その体験から学んできた知識や情報を皆様にも知っていただきたいと思います。
そして私たちはもちろんですが、お客様にも、しっかりとした知識を持った上で、
ヘアカラーをしていただきたいと考えます。たかがヘアカラーに、と感じられるでしょうが、ヘアカラーが髪に負担をかけることは、カラー後のご自身の髪を触ってみて感じられるはず。
そして、それは髪だけでなく、体にも負担をかけているのです。

今回は、サロン用、家庭用に一般的に使われているカラー剤について詳しくお話します。

市販されているもの、サロン用に使われているもの、どちらも白髪が染められたり、茶色くできたりしますが、これは全て「永久染毛剤」といわれる、アルカリ性の薬剤のなせる業です。
永久というだけあって、基本的に色落ちはしません。そして、白髪もきれいに染まるし、茶髪にもなる優れものです。

「ヘアマニキュア」というものもありますが、これは「半永久染毛剤」といわれ、剥げていくので色持ちは悪いです。

先にあげた、一般用にもサロン用にも広く使われている永久染毛剤の「アルカリカラー」
発色もよいし、色持ちもいいという利点がありますが、髪を傷めてしまいます。
そして、ここに入っている薬剤で主に・・「パラフェニレンジアミン(PPD)」という物質。
染色剤となるものですが、かなり毒性の強いものです。
アレルギー反応を起こしやすく、発疹、かぶれ、重くなるとアナフィラキシーという急性のショック症状を起こします。
呼吸困難や喘息、血液循環の障害まで。
その毒は、長年の使用で慢性毒となり、癌になるとも言われています。
それ以外にもフェノール系、レゾルシンという物質も入っていますが、
これも強毒性で、体内に入ると酵素を壊し貧血を起こしたりするといわれます。

そして、恐ろしいことに、このアレルギーを私(妻)が発症していしまいました。
アナフィラキシーを起こし、呼吸困難になりました。運よく自力で呼吸し、助かりました。
そして、専門のお医者様を探し、原因特定。
治す方法は「カラーをしない」
この仕事をする以上、カラー剤をなくすのは無理です。
昨年の夏は、安全なカラー剤を探すこと、そして毒が溜まった自分の体をデトックスすること、
これに奔走した夏でした。

お蔭様で、2度目のアナフィラキシーは起こさず1年間生きています!

アンシャンテは現在、「ノンジアミン」 というジアミンの入らないカラー剤、植物性の「ヘナ」と「草木染」、低ジアミンの「ハーブカラー」を使っています。
そして、必ずお客様には「パッチテスト」をさせていただき、アレルギー反応を調べてからカラーします。それらのカラーについては、また次回お話します。

カラーをしている最中や、カラー後、かゆみ、ヒリヒリした感がある。こんな些細なこともアレルギーの始まりかもしれません。体の声を逃さず聞いてください。